[線維芽細胞および中枢神経系腫瘍細胞に対する高強度テラヘルツ放射の遺伝毒性作用の研究] med./bio.

Studying the genotoxic effects of high intensity terahertz radiation on fibroblasts and CNS tumor cells

掲載誌: J Biophotonics 2023; 16 (1): e202200212

この研究は、細胞培養に対する広域スペクトル(0.2-3 THz)のテラヘルツ高強度パルスの影響を調べた。線維芽細胞遺伝毒性作用を生じるTHz照射ばく露パラメータ閾値を評価した。Ser 139でのヒストンH2AXのリン酸化(����H2AX)を遺伝毒性の指標に選び、30分間のTHzパルス照射後の線維芽細胞中の����H2AXフォーカス数の定量的推定を実施した。その結果、ピーク強度および電界強度が21 GW/cmおよび2.8 MV/cmを超えない限り、遺伝毒性作用は認められなかった。腫瘍細胞株神経芽細胞腫(SK-N-BE (2))および膠芽腫(U87))では、ピーク強度が21 GW/cmのTHzパルスへの30分間のばく露は、形態学的変化も、ヒストンリン酸化フォーカス数の統計的に有意な増加も生じなかった、と著者らは報告している。

ばく露