この研究は、唾液のコルチゾールレベル、心血管系および認知レベルに対する、携帯電話タワーからのWi-Fi放射[訳注:原文はWi-Fi radiation。実際には携帯電話タワーはWi-Fi放射を発していない]の影響を、携帯電話タワーからのWi-Fi放射にばく露された被験者36人(グループI)およびばく露されなかった被験者36人(グループII)について調べた。その結果、両群間で心拍変動の周波数領域パラメータ、および唾液のコルチゾールレベルに有意差が認められた。グループIでは心拍変動の低周波成分[血圧変動に対応]および高周波成分[呼吸変動に対応]が上昇し、グループIIでは高周波成分が上昇した。これは、グループIでは副交感神経が抑制され、交感神経が優位であることを示している。認知レベルはグループIIで僅かに上昇したが、両群間で統計的有意差は認められなかった、と著者らは報告している。
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