この研究は、実際のGSMおよび発生させた高周波(RF)電磁界へのばく露後のウサギの小脳における、鉄の蓄積とその考えられるメカニズムを、誘導結合プラズマ質量分析(ICP MS)および粒子誘起エックス線放出(PIXE)を用いて調べた。ウサギを4群に割り付け、実際の電磁界へのばく露群、発生させた電磁界へのばく露群、両方の信号へのばく露群、ばく露なし対照群とした。4群の小脳サンプルでの鉄濃度をICP MSで、鉄の吸収をPIXEで判定した。その結果、各群の鉄濃度に有意差は認められなかった。最大3 mmのサイズの鉄集積が認められた。最も高い鉄濃度は実際の電磁界ばく露群に認められた。実際のRF電磁界ばく露後の鉄の蓄積は、血液脳関門の透過性の上昇、および血流から脳細胞および組織への鉄の漏出によるものではなく、鉄の蓄積とその組織内での再分布の結果である可能性がある、と著者らは結論付けている。
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