[ヒト集団についての研究を促進する提案された分類による様々な特性の携帯電話タワー周辺での電界強度、磁界強度および電力密度の比較分析] tech./dosim.

Comparative Analysis of Electric Field Strength, Magnetic Field Strength and Power Density around the Cell Phone Towers of Varying Characteristics with a Proposed Classification Facilitating Research on Human Population

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2022; 19 (21): 14157

携帯電話基地局からの電磁界への連続的なばく露公衆衛生に対して影響を及ぼすかもしれない。個々の基地局アンテナの数や関連する属性の点で独特であり、ばく露はそれぞれ異なる。このため、携帯電話タワー周辺住民に対する放射の影響を調べる上で、ばく露の定量化のための標準的な方法は有益である。携帯電話タワーの際を理解することなく、単にデータやヒトのサンプルを収集すれば、生物学的パラメータの増加または減少といった結果を生じ得るが、そうした変化は携帯電話タワーからの電磁界放射の影響ではなく、その他の原因によるものかもしれない。このため、この論文の著者らは、電界強度アンテナの数が異なる携帯電話タワーの四方、50 mおよび100 mでの磁界強度および電力密度を定量化し、比較するための比較研究をデザインした。また、ヒトの生体サンプルを用いた研究を促進するための、電力密度に基づく分類を作成した。簡便なサンプリングを通じて、16の携帯電話タワーを選択した。座標を用いて、選択したタワーの地理的マッピングを実施し、タワー間の距離を測定した。アンテナの数に基づき、タワーを4群(I群:アンテナ1-5基、II群:アンテナ6-10基、III群:アンテナ11-15基、IV群:アンテナ16基以上)に分類した。タワー四方の50 mおよび100 mで電界強度磁界強度および電力密度を記録した。一元配置分散分析を実施して群間および四方でのパラメータを比較した。その結果、IV群の磁界強度平均値は、50 mおよび100 mでそれぞれ2221.288 ± 884.885 μA/mおよび1616.913 ± 745.039 μA/mであった。IV群の電力密度平均値は、50 mおよび100 mでそれぞれ0.129 ± 0.094 μW/cm2および0.072 ± 0.061 μW/cm2であった。IV群では、100 mと比較して50 mでの磁界強度および電力密度が有意に高かった(p < 0.05)。II群およびIV群では、100 mと比較して50 mでの電界強度に有意ではない上昇が認められた。タワー周囲の四方での電界強度磁界強度および電力密度は、アンテナの数の違いのため、50 mおよび100 mで距離と一致しなかった。よって、生体サンプルが関与する研究を実施するための、電力密度(μW/cm2)に基づき、低(0.001-0.029)/中(0.03-0.099)/高(0.1-0.355)の分類を作成した。この分類は、ヒト研究を実施するうえで、距離のみに基づくクライテリアよりも好ましい、と著者らは結論付けている。

ばく露