研究のタイプ: サーベイ

[最先端の赤外線‐テラヘルツ生物物理学の進捗] review

Progress on Cutting-Edge Infrared-Terahertz Biophysics

掲載誌: IEEE Trans Microw Theory Tech 2022; 70 (11): 5117-5140

赤外線テラヘルツ(IRT)共鳴吸収は、神経伝達物質タンパク質リボ核酸デオキシリボ核酸などの固有の生体分子フィンガープリントに準拠しており、立体構造の変化と機能の調整を実現するのに適した技術となっている。最近の研究では、IRT波が遺伝子発現を可逆的かつ非熱的に調節し、生物学的情報を伝達し、タンパク質機能を変換し、分子レベルで物質の交換に介入し得ることが予備的に確認されている。巨視的な効果に関しては、IRT波は細胞の運動性を高め、脳の能力を改善し、気分に影響を及ぼし得る。この総説は、生物物理学におけるIRT波の応用を例示するための包括的な洞察を提示することを意図している。この最先端の分野は、物理学から生物学にまたがる興味深い研究トピックに関わり、学際的研究に道を開くものである、と著者らは論じている。

影響評価項目

ばく露