この研究は、ヒトの安静‐活動の概日リズムおよび睡眠変数に対する、基地局からの高周波(RF)放射へのばく露の影響を、この目的のために調査した1434人から無作為抽出した健康な被験者89人において調べた。89人の被験者を、基地局からの距離に応じて5群(対照群を含む)に割り付けた。その結果、電界強度は基地局と基地局の間の領域、および基地局から0-150 mの被験者で高かった。基地局間、および基地局から300-500 mの被験者における、安静‐活動リズムのピークのタイミングの僅かな遅れを除いて、概日リズムのパラメータおよび行動学的睡眠変数に対する電界(距離)の有意な影響は無かった。概日振幅、睡眠効率、二分指数、入眠後の覚醒に対する、性差の顕著な二次的影響が認められた。基地局からのRFばく露は、基地局の周辺に住む人々の行動学的睡眠変数を変化させない、と著者らは結論付けている。
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