[雄ラットの妊孕性指標に対する150 kHz中間周波電磁放射の影響] med./bio.

Effects of 150 kHz intermediate frequency electromagnetic radiation on fertility indicators in male rats

掲載誌: Heliyon 2022; 8 (12): e12228

この研究は、雄ラットの妊孕性指標に対する、150 kHzの中間周波(IF)電磁放射への全身ばく露の影響を調べた。雄の成体のSprague-Dawleyラット14匹を無作為にばく露群および対照群に割り付け(各群7匹)、ばく露群を150 kHz電磁放射に8日間連続ばく露し、雄の妊孕性指標、体質量、精巣質量、直腸温度、精巣組織学組織測定、精子分析、性腺刺激ホルモン血清レベルを調べた。その結果、体質量(対照群323.78 ± 37.09 gに対し、ばく露群305.09 ± 26.36 g、p = 0.72)、直腸温度(対照群34.5 °C–35.8 °Cに対し、ばく露群34.4 °C–36.1 °C、p < 0.05)、精巣組織学に負の影響が認められた。また、左右の精巣質量(それぞれ、対照群1.04 ± 0.10 gに対し、ばく露群0.96 ± 0.32 g、p = 0.03;対照群1.02 ± 0.08 gに対し、ばく露群0.96 ± 0.35g、p = 0.04)、1000 μm^2あたりの間質細胞数(対照群5.33 ± 0.56個に対し、ばく露群4.47 ± 0.48個、p = 0.01)、精子の運動軌跡(p = 0.05))、精子の遠位細胞質液滴(対照群2.27 ± 2.28%に対し、ばく露群6.84 ± 5.01%、p = 0.05)に、有意な低下が認められた。卵胞刺激ホルモンのレベル(対照群13.44 ± 6.38 IU/mlに対し、ばく露群26.96 ± 8.07 IU/ml;p = 0.01)に有意な上昇が認められた、と著者らは報告している。

ばく露