この研究は、2.45 GHzの電磁界にばく露した離乳後の雄のWistarアルビノラット(21日齢)における、認知機能、N-メチル-D-アスパラギン酸受容体(NMDA)、脳電図(EEG)の変化を調べた。ラットをばく露群12匹および対照群9匹に割り付け、ばく露群を2.45 GHz電磁界に1時間/日、28日間以上ばく露後、モリス水迷路で訓練および学習試験を実施した。EEG記録を取得後、海馬を摘出した。海馬ホモジネートにおけるNMDA受容体の2Aおよび2Bサブユニットを、ウェスタンブロット法で調べた。その結果、モリス水迷路において[目には見えない足場があるはずとラットが認識する]目標の四分円に辿り着くまでの時間、目標の四分円で費やす時間、平均水泳速度には、両群間に統計的有意差はなかったが、目に見える足場に辿り着くまでの時間はばく露群の方が有意に長かった。NMDA受容体の2Aおよび2Bサブユニットの発現には、両群間に統計的有意差はなかった。EEG記録の評価では、ばく露群でスパイク周波数が有意に高く、最初のスパイクまでの時間が有意に短かった。これらの結果は、2.45 GHz電磁界は特に若齢群において、EEG、動機付け、および注意力に負の影響を及ぼすかもしれないことを示している、と著者らは結論付けている。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。