[高周波への屋外ばく露の広範囲モバイル測定] tech./dosim.

この研究は、人口 96,000 人の都市での高周波ばく露を測定するため、屋外での迅速なサンプリング技術を調べた。この技術は、移動中の車両内で個人ばく露計を用いて測定するものである。車両の構造によって生じる変化を定量化し、この変化を最小限に抑えるための補正係数を取得するために試験を実施した。FMラジオおよび携帯電話の信号を検出した3065地点でデータを収集した。熱作用による複数の周波数の発生源へのばく露係数を、電界の測定値から計算した。 クリギングを用いてこれらの係数のマップを生成し、これらのマップを都市の航空写真と統合して、ばく露の多い、または少ないエリアを特定した。その結果、車両はFM放送の放射測定値を1.66倍増加させたが、携帯電話の放射測定値を0.54-0.66倍減衰させたことが示された。市全体で検出された平均電界レベルは、FM、LTE 800（ダウンリンク）、GSM + UMTS 900（ダウンリンク）、GSM 1800（ダウンリンク）およびUMTS 2100（ダウンリンク）でそれぞれ0.231、0.057、0.140、0.124および0.110 V/mであった。複数周波数の波源へのばく露係数の平均は2.05×10^(-4)で、最大値は9.81 × 10^(-3)であった。この研究から、この方法を用いた高周波ばく露の評価が可能であり、この技術は様々な規模の都市に拡張できる、と著者らは結論付けている。