[低周波電磁界とコンピューター視覚症候群との関連] epidem.

この横断研究は、トルコの大学病院の様々な部門で働く秘書143 人のコンピュータ画像症候群（CVS）の有病率と、低周波磁界ばく露との関係を調べることを目的とした。眼科検査に加えて、CVS症候群アンケート（CVS-Q）スケールおよび眼表面疾患指数スケール（OSDI）を参加者に適用した。作業環境の低周波磁界および光強度を測定した。その結果、参加者の平均年齢は39.6歳、男性25.2%vs.女性74.8%であった。CVS-Qスケールでは、参加者のうち83.9%がCVSであることが示された。CVS-Qと低周波磁界との間には弱い正の相関が認められたが、低周波磁界と両目のシルマー試験との間には中程度に強い負の相関が認められた。作業環境の低周波磁界は、CVS と診断された参加者の間で有意に高かった（p < 0.05）。周囲の低周波磁界が1,725 μTを超える場合、CVSのリスクが3.27倍高まり、環境の低周波磁界が1 単位増加するごとにCVS-Qスコアの0.004 単位の増加が計算された。低周波磁界にばく露された人々では、CVSおよびドライアイと磁界との関係が認められた、と著者らは報告している。