[電気自動車用の高出力充電器:ペースメーカーや除細動器のある患者に対して安全か?] dev./impl.

High-power chargers for electric vehicles: are they safe for patients with pacemakers and defibrillators?

掲載誌: Europace 2023; 25 (5): euad042

バッテリー駆動式電気自動車(BEV)とその充電ステーションは、心臓植込み型電子機器(CIED)を装着している患者にとって電磁干渉(EMI)の潜在的な発生源となり得る。新しい高出力充電ステーションは、強力な電磁界を発生し、CIED内にEMIを誘発する可能性があり、その安全性は評価されていない。この研究では、CIED装着患者130人が心電図の連続モニタリングの下、高出力充電ステーションでBEV4台および試験車両1台(充電容量350 kW)を 561回充電した。充電ケーブルをCIEDの真上に配置し、EMI検出の可能性を最大化するようにCIEDをプログラムした。患者が全てのBEVおよび試験車両に充電後、CIEDの再検査を行った。その結果、EMIの発生はなく、特にオーバーセンシング、ペーシング阻害、不適切な頻脈検出、モード切り替え、または自発的再プログラミングはなかった。患者毎の分析でのEMIのリスクは0/130(95% 信頼区間(CI)0-2%)、充電回数ベースの分析でのEMIのリスクは0/561(95% CI 0-0.6%)であった。充電ケーブルに沿った有効磁界は38.65 μT、充電ステーションでは77.9 μTであった。CIED装着患者による高出力充電器を備えた電気自動車の使用は、臨床的に関連するEMIの証拠がなく安全であると考えられる。非常に稀な事象の発生を結果から除外することはできないため、充電ケーブルの近くで過ごす時間を最小限に抑えるなど、十分な注意を払うことが推奨される、と著者らは結論付けている。

ばく露