[高圧電力線からの磁界への居住環境ばく露と小児白血病のリスク] epidem.

Residential exposure to magnetic fields from high-voltage power lines and risk of childhood leukemia

掲載誌: Environ Res 2023; 232: 116320

高圧電力線の近くに住み、磁界ばく露された子どもにおける白血病リスク上昇の可能性が数多くの研究で示唆されているが、全ての研究が一致した結果を出しているわけではなく、多くの研究が交絡やばく露の誤分類の影響を受けていた可能性がある。この症例対照研究は、高圧電力線からの磁界ばく露白血病リスクとの関連を調べた。イタリアのモデナおよびレッジョ・エミリア両県に居住する0~15歳の子どもで、1998~2019年に診断された182人の小児白血病症例、および年齢、性別、県でマッチングした726人の対照を調査に含めた。被験者の住居から最も近い電力線までの距離と、居住地における磁界強度のモデリングでばく露を評価した。最寄りのガソリンスタンドおよび燃料供給地までの距離、道路交通由来の微粒子およびベンゼン濃度、屋内変圧器の存在、都市部の割合および耕作地の割合などの交絡因子を補正した条件付きロジスティック回帰モデルを用いて、オッズ比OR)および95%信頼区間(CI)を推定した。その結果、多変量解析では、高圧電力線から100 m未満の距離に住む子どもと、400 m以上離れた場所に住む子どもを比較した場合、OR = 2.0(95%CI = 0.8-5.0)であった。年齢、疾患サブタイプ、モデリングされた磁界強度に基づくばく露についての比較、結果に大きな差は見られなかったが、推定値は不正確であった。スプライン回帰分析では、電力線から100 m未満の距離に住む子どもに、白血病全体および急性リンパ芽性白血病リスク上昇と、このカットポイント(<100 m)未満での単調な逆の関連が示された。このイタリアの人口集団では、高圧電力線への近接度は、小児白血病(特に幼児)の過剰リスクと関連している、と著者らは結論付けている。

ばく露

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