[Wi-Fi電磁波（2.4-3GHz Wi-Fi高周波電磁界）で処理したラットの甲状腺組織における遺伝子発現レベルの調査] med./bio.

この研究は、ラットの甲状腺組織における高周波（RF）電磁界の影響を、12の遺伝子領域の遺伝子発現レベルを評価することで調べた。体重200-220 gの健康な16週齢のWistarアルビノ雌ラット20匹を、対照群とばく露群に割り付け（n = 10）、ばく露群をWi-Fi RFにばく露した。 ベータカテニン、ベータアクチン、GAPDH、L3B、HIF 1-アルファ、GSk-3B、TCF、WNT7a、WNT10a、WNT2、Beclin 1および Beclin 2、ATG5および ATG12を含む、多くの異なる遺伝子領域を調べた。ACTBおよびGAPDH遺伝子プライマーをハウスキーピング遺伝子として用いた。その結果、対照群と比較して、ばく露群では調査した多くの遺伝子領域の遺伝子発現レベルが有意に増加していた（P<0.05）。発現レベルを調査したところ、ATG5とATG12を除く、ばく露群のラットのwnt/βカテニン経路で研究された全ての遺伝子の発現係数が非常に高く、群間で有意差が認められた、と著者らは報告している。