[位相差のある空間的に均一な ELF電界と磁界に同時にばく露された場合に人体に誘導される電界の計算] tech./dosim.

Calculation of Electric Field Induced in the Human Body for Simultaneous Exposure to Spatially Uniform ELF Electric and Magnetic Fields with a Phase Difference

掲載誌: IEEE Access 2023; 11: 95455-95466

国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)のガイドラインや電気電子学会(IEEE)のC95.1規格などの国際的なばく露ガイドラインは、潜在的な健康への悪影響から人体を防護するために発行されている。これらのガイドラインおよび規格は、基本制限と呼ばれる誘導電界制限を確立している。許容される外部磁界の強度(参考レベル)は、基本制限から保守的に導出される。参考レベルは人体が電界または磁界に別個にばく露されることを前提として計算されているが、実際には両方に同時にばく露される可能性がある。このようなばく露は、架空送電線の下に人体が位置する場合に特に生じる。このような状況では、電力線電圧電流の位相差により、電界磁界の位相差が発生する。この研究の著者らは、数値人体モデルにおける誘導電界に対する外部の電界磁界の位相差の影響を、50 Hzの空間的に均一な垂直電界と水平磁場に同時にばく露された状態で調べた。その結果、誘導電界の強さは位相差によって変動し、この差によって生じる変動は身体の部位ごとに異なることが示された。ICNIRPガイドラインの基本制限は、位相差を考慮した場合でも、参考レベル電界および磁界に同時にばく露された状態でも満たされた、と著者らは報告している。

ばく露