[超低周波磁界への職業ばく露と濾胞性リンパ腫のリスク:家族症例対照研究] epidem.

Occupational exposure to extremely low-frequency magnetic fields and follicular lymphoma risk: a family case-control study

掲載誌: Occup Environ Med 2023; 80 (10): 599-602

この研究は、超低周波(ELF)磁界への職業ばく露と濾胞性リンパ腫(FL)のリスクとの関連を調べた。2011-2016年にオーストラリアで家族症例対照研究を実施した。症例は681人、対照には家族対照(症例の家族)294人、無関係な対照179人、ならびに、同様に設計されたオーストラリアの多発性骨髄腫研究のために募集した無関係な対照711人であった。生涯の作業カレンダーを用いて、詳細な職歴を取得した。潜伏期間を10年間として、強化された職業‐ばく露マトリクスを用いてELF磁界ばく露を割り当てた。症例と対照との関連を説明するロジスティック回帰を用いて、FLのリスクとの関連を調べた。対照の種類、性別、完全な症例分析、ELF磁界ばく露の四分位値およびパーセンタイル値、最も高いばく露を受けた職業におけるELF磁界ばく露、より短い潜伏期間(1年)、ならびに直近の期間(1-9年間)における累積ばく露について、感度分析を実施した。その結果、主分析または感度分析において、職業的なELF磁界ばく露についての平均強度、期間、または生涯累積ばく露との関連は認められなかった。このの調査結果は、職業的なELF磁界ばく露とFLリスクとの関連を支持していない。大規模な対照群の一部として家族を含めたことが、リスクの推定値がゼロに近づくバイアスを生じたかもしれないが、この結果は、症例と無関係な対照に限定した感度分析でも同様であった、と著者らは報告している。

ばく露