[実際のラットの正確な皮膚の厚さに基づくミリ波ドシメトリに対するパラメータのばらつきの影響] tech./dosim.

Parameter variation effects on millimeter wave dosimetry based on precise skin thickness in real rats

掲載誌: Sci Rep 2023; 13: 17397

この研究は、6-100 GHzの周波数でのミリ波ばく露によるラット皮膚モデルの定常状態での温度上昇に関するパラメトリック分析を行った。皮膚層、すなわち表皮、真皮、真皮白色脂肪組織、および腱膜肉質層の厚さの統計データを、実際の雄のSprague-Dawleyラットの切除組織を用いて初めて測定した。ラット皮膚組織学的分析から得た正確な構造に基づいて、生体熱伝達方程式を解いて、生物学組織吸収電力密度および温度上昇に対する、体の部位や熱定数などのパラメータの変化の影響を調べた。真皮白色脂肪組織層は特に薄いため、6-100 GHzでのラットの頭部および背部の皮膚の表面温度上昇は、異なるヒトの皮膚モデルの平均値のそれぞれ52.6-32.3%および83.3-58.8%であった。これらの結果は、ラット皮膚の表面温度上昇が組織の厚さおよび深部血液灌流率と相関している可能性も明らかにした、と著者らは報告している。

ばく露