[超高磁界のMRI環境が健康な参加者の認知能力に及ぼす影響] med./bio.

超高磁界MRI（UHF MRI）は、医療および研究でのツールの重要な部分となりつつあり、超高磁界の生理学的効果についてのより深い理解が必要である。この研究は、7 T MRI環境での健康な参加者の認知能力および主観的に経験された影響との関連を調べた。被験者42人について、1時間の7T MRIスキャンセッションの前後に桁シンボル置換試験（DSST）を用いて認知能力を測定した。更に、MRI検査に関連した、主観的に経験された影響に関するコンピュータベースの調査を実施した。同様に、参加者40人からなる対照群にも2回のDSSTを実施した。その結果、MRIスキャンに関連する最も強い感覚知覚はめまいであったが、めまいと認知能力との間に相関関係は認められなかった。対照群では2回目のDSSTで改善が認められた（p < 0.001）が、MRI群ではMRIスキャン前後でDSSTに有意差は認められなかった（p=0.741）、と著者らは報告している。