[電磁過敏症と自己評価する人々の主観的な睡眠の質の低下:観察研究] epidem.

Reduced subjective sleep quality in people rating themselves as electro-hypersensitive: An observational study

掲載誌: Sleep Med 2024; 113: 165-171

高周波RF電磁界ばく露される人々、特に自分自身をEMF過敏症(EHS)と考えている人々の最も一般的な健康不良は睡眠のかく乱である。この研究は、EHSの状態それ自体が睡眠不良と関連しているかどうかを調べた。先行研究で、L型電圧依存性カルシウムチャネルをエンコードする対立遺伝子変異型Cav1.2(CACNA1C)が、EHSの人々が報告するものに類似した睡眠不調と関連付けられたことから、自己評価のEHSの状態と睡眠の質が、これらの遺伝子変異型と関連しているかどうかも調べた。合計2,040人(女性1,381人)の18-30歳の参加者が、電磁界感受性、主観的な睡眠の質、昼間の眠気、睡眠中の精神状態、および昼夜の傾向に関する、検証済みのアンケートにオンラインで記入した。また、CACNA1Cの3つの機能的な変異(rs7304986、rs16929277、およびrs2302729)の遺伝子型判定のための唾液サンプルも提供した。質問「あなたは電磁過敏症ですか?」に同意した適格な参加者を「EHS」(n = 105)、この質問を否定しつつ、電磁波汚染が有害な健康症状を発症すると考えている参加者を「帰結者」(n = 254)、残りの参加者を「非EHS」(n = 1,406)と見なした。バイナリ分析のためにEHSおよび帰結者を1つのグループに結合した。探索的分析では、電磁界感受性、主観的な睡眠変数、CACNA1C変異との可能な関連を、線形およびロジスティック回帰を用いて調べた。共変量として年齢、性別、学歴、睡眠障害の存在、携帯電話の使用習慣を用いて、多重比較のためにBenjamini-Hochberg誤検出率で補正した。その結果、EHS群/帰結者群は非EHS群と比較して、一貫して睡眠潜時が長く、睡眠の質が低く、眠気が高く、夜間の精神状態が高いと報告した。携帯電話の使用習慣は、自己評価の睡眠潜時および睡眠の質スコアと関連していなかった。CACNA1Cのrs2302729の変異のt-対立遺伝子は、自己申告の電磁界感受性および主観的な睡眠の質の両方と関連していたが、EHSがこの対立遺伝子変異を介して睡眠の質を低下させるという仮説の証拠は認められなかった。RF電磁界ばく露されたかどうかに関係なく、自己評価のEHS群/帰結者群は非EHS群と比較して、主観的な睡眠の質を低く評価していた、と著者らは結論付けている。

ばく露