[電気自動車用ワイヤレス充電器の熱特性を考慮した安全性評価] tech./dosim.

Safety assessment of wireless chargers for electric vehicles considering thermal characteristics

掲載誌: Radiat Prot Dosimetry 2024; 200 (2): 187–200

この研究は、過渡的有限要素法と電磁熱伝達理論を用いて、電気自動車の充電時に高出力ワイヤレス充電器が発する熱を評価した。分析には、ワイヤレス充電器の二種類の遮へい板の温度分布のシミュレーション、ならびに充電器に近接する大人と子どもの比吸収率SAR)と頭部温度上昇を含めた。シミュレーションの結果、銅製遮へい板の最大温度上昇は、1時間の充電後にアルミニウム製遮へい板よりも16°C低いことが示された。この温度上昇はシャーシの機器に影響を与えない。人体安全性に関しては、子どもの頭部組織内の誘導電界強度とSARは大人よりも高いが、国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)の制限値以内であった。初期温度を37°Cに設定した場合、大人と子どもの頭部の温度上昇は1時間の充電後にほぼ等しく、それぞれ最大0.21°Cおよび0.23°Cで、ICNIRPの熱限度(タイプ2組織で2°C)以下であった。これらの知見から、銅製遮へい板は電磁遮へいと熱放散の機能を提供でき、人体および頭部のばく露は安全範囲内に収まることが示された、と著者らは結論付けている。

ばく露