[自由空間電界測定に基づく体内吸収電力密度評価のための新技術] tech./dosim.

Novel Technique for In-Body Absorbed Power Density Assessment Based on Free-Space E-Field Measurement

掲載誌: IEEE Trans Microw Theory Tech 2023 [in press]

この研究は、6 GHz以上での吸収電力密度(APD)の測定のための新しい方法を紹介している。これは、アンテナと人体の相互作用を考慮し、反射性に基づく薄い平面固体ファントムを用いて、ヒトの皮膚の散乱特性を模倣している。これにより、試験対象のアンテナ(AUT)を、人体の存在によって乱されるのと同様の方法で乱すことができる。ファントム媒体の電磁損失が少ないため、ファントムを通して強化された伝送が可能となり、ファントムのAUT側と反対側で自由空間電界ベクトルの測定を容易となった。測定された電界は空間内で逆方向に伝播し、平面波スペクトル(PWS)技術を用いてAPDを取得する。提案された方法を、参照アンテナ、即ち、空洞給電式ダイポールアレイとピラミッドホーンにスロットアレイを用いて60 GHzで検証した。空気/皮膚界面での目標APD(ピーク、平均、空間分布)と、シミュレートした電界と測定した電界から再構成した目標APDは、非常に良好に一致していた。計算およびピーク(pAPD)、1 cm^2のピーク空間平均(psAPD1cm^2)、および4 cm^2のピーク空間平均(psAPD4cm^2)の最大相対偏差は、それぞれ13.2%(0.55 dB)、14.9%(0.6 dB)、15.7%(0.63 dB)であった。これらの結果は、6 GHz以上で動作するワイヤレスデバイスの実験的ドシメトリと適合性評価試験に対して、提案された技術が有望であることを示している、と著者らは結論付けている。

ばく露