[フランスの複数の微小環境における基地局によって生じる高周波電磁界ばく露の評価] tech./dosim.

Assessment of Radio Frequency Electromagnetic Field Exposure Induced by Base Stations in Several Micro-Environments in France

掲載誌: IEEE Access 2024; 12: 21610-21620

この研究は、フランスのBeyond 5Gプロジェクト、および欧州連合(EU)のGOLIAT[市民参加による 5Gばく露因果関係、およびリスク認知]プロジェクトの一環として、都市部と地方にある70の微小環境を選択し、居住地、市街地、ビジネス地域、駅、および公共交通機関での高周波RF電磁界ダウンリンク(DL)ばく露を評価した。この目的のため、バックパックに設置した個人ばく露メーター(ExpoM-RF4)を用いて、異なる微小環境での測定を行った。ばく露メーターの近傍に人体が存在する影響を考慮するため、ExpoM-RF4による測定値と、人体から遠い場所に設置した参照システムによる測定値を比較することによる補正アプローチを提案している。次に、電界の二乗平均標準偏差、および中央値などの指標を用いて、異なるRF帯域の異なる微小環境間で比較研究を行った。その結果、全ての微小環境でのRFばく露レベルは、国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)の最大許容ばく露制限値を大幅に下回っていることが示された。更に、微小環境をばく露レベルが類似したグループにまとめるためにクラスタリング分析を実行した。その結果、一般的にはパリにある微小環境の方が、他の考慮される地域(マッシーとおよび3つの村(イグニー、ビュール・シュル・イヴェット、ギフ・シュル・イヴェット))よりも高い傾向があった。例えば、屋外の微小環境では平均電界(ATEF)が0.77 V/m、0.35 V/m、および0.08 V/mである、第1、第2、および第3のクラスタにグループ化された。ここでの最初のクラスタは、主にパリにある微小環境を含んでいる。これは、多くのユーザーをサポートするためにその地域に展開された重要な数のアンテナによるものである。また、幾つかの場所では例外が存在し、一部の地域の周辺に異質な環境が存在することが確認された。例えば、パリの15か所の微小環境のうち3か所は屋外のエリアでマッシーの微小環境と類似したばく露レベルであった。駅や交通交通機関の微小環境のクラスタリングも同様の結果を示した。最後に、パリのショッピングセンターや大学にあるATEFは、マッシーや他の村の場所と比較して最も高いばく露を示していた。これも、パリに展開された数多くのアンテナに起因している、と著者らは結論付けている。

ばく露