この研究は、マイクロ波に出生前後にばく露した成長中のラットの血清および脛骨組織における骨形成と吸収への影響を、生化学的および組織学的方法で調べた。妊娠中のラットから生まれた成長中の雄ラットを、対照群およびばく露レベルの異なるばく露群に割り付けた。実験中、全てのばく露群を2.45 GHz連続マイクロ波に1時間/日ばく露した。生後45日目の時点で、成長中の雄ラットおよび母ラットを安楽死させ、脛骨組織を摘出した。母ラットは研究には含めなかった。その結果、対照群と5つのばく露群との間で、核因子kBリガンドの受容体活性化因子(RANK)の生化学的結果に差は認められなかった。対照的に、10 V/mおよび15 V/mのばく露群では、核因子-kBリガンドの可溶性受容体活性化因子(sRANKL)およびオステオプロテジェリン(OPG)の統計的に有意な増加が認められた。組織学的結果は、これらのばく露群での変化が生化学的結果を支持するものであった。これらの結果は、10および15 V/mの2.45 GHz電磁界への出生前後のばく露が骨の発達に影響を与える可能性があることを示している、と著者らは結論付けている。
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