[屋内環境における6G RIS：人間のユーザーと非ユーザーのばく露変動の評価] tech./dosim.

この研究は、第6世代移動通信（6G）ネットワークに統合され、非見通し（NLOS）エリアにおける課題を克服する新しい技術、特にFR1帯域で調整された再構成可能インテリジェント表面（RIS）によって引き起こされる、屋内シナリオにおける利用者および非利用者のばく露評価を行った。ばく露評価は、単室およびオフィスという2つの簡略化された屋内シナリオで実施された。RISの伝送角度を変化させ、ユーザーを追跡するRISを模倣し、全身SARおよび脳SARを算出した。解剖学的特徴が異なるVirtual Population (ViP) の5つのヒトモデルを考慮した。ピーク値、累積分布関数（CDF）、および空間マップの観点から検討したSARwbとSARbrainの結果から、成人は子どもよりも高いSARwb値を示し、一方SARbrainのピークは子どもモデルでより顕著であることが示された。非ユーザーのばく露がユーザーよりも高くなる事例が少数存在することも明らかになった。さらに、CDFから、検討したすべてのモデルにおいて、非常に低いSARbrainおよびSARwbレベルが発生する確率が著しく高いことが示された。概して、すべての結果は国際非電離放射線防護委員会（ICNIRP）ガイドラインの制限値を十分に下回っていた、と著者らは報告している。