この研究は、5Gモバイル通信規格の非変調および変調電磁界が動物の中枢神経系に及ぼす影響を調べた。成体の雄のWistarラットを、4.9 GHz、250 μW/cm2の電磁界に、2時間／日、15日間ばく露した。2つのばく露群と対照群の動物を、半無響遮へい室内で同一条件に置いた。電磁界が中枢神経系の機能状態に及ぼす影響は、オープンフィールド試験におけるばく露前後の行動パターンの包括的な分析によって評価した。その結果、非変調および変調5G電磁界にばく露した動物の行動に明確な違いは認められなかった。2つのばく露群と対照群の実験のダイナミクスにおいて、動物行動の統計的に有意な変化が記録されたが、これは半無響遮へい室内の自然の電磁バックグラウンドの変化によるものと考えられる、と著者らは結論付けている。
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