[マイクロ波周波数における生体の振動的共鳴] tech./dosim.

Vibrational resonances in biological systems at microwave frequencies

掲載誌: Biophys J 2002; 82 (3): 1147-1152

この研究は、多くの生体システムがもつとされる共鳴現象についての理論的考察を行っている。この共鳴現象は、システム要素の機械的振動が関与し、その本来の周波数は、通常、マイクロ波の周波数範囲にあるとされている。これまでに言われているのは、生体システムがそれらがもつ電荷分布により電磁界と結合するため、マイクロ波ばく露はヒトおよび他の種に生理学的影響を生じる可能j性がある一方、そのようなマイクロ波電磁界に励振された共鳴は、水分が多い生体との相互作用により強く停止させられることが予想される、ということである。ここでは、このような電磁界との結合現象とその限界におけるエネルギー伝達について、理論的に考察している。その結果、電磁界との結合は全般的に非常に小さい;そのため、仮に水分による停止力が基礎的分散モデルで予想されるよりもはるかに弱くとも、吸収エネルギーは極めて限定されており、生物学的な影響を及ぼすことはできないことが計算された、と報告している。

ばく露

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