[RF疫学におけるばく露指標:携帯電話端末] tech./dosim.

Exposure Metrics for RF Epidemiology: Cellular Phone Handsets

掲載誌: Radiat Prot Dosimetry 1999; 83 (1-2): 165-169

この研究は、携帯電話使用者のばく露を特徴付けるパラメータを検討している。パラメータは、人体パラメータと携帯電話パラメータの2つに分けられる。人体パラメータとしては、頭部と頚部の大きさと形状、電話の持ち方(左右、指先でつまむか手のひらを付けるか)、使用者の顔面上の位置が検討された。ばく露を変動させる大きな要因である携帯電話パラメータとしては、アンテナの構造(大きさ、形状、折りたたみ型または引き出し型)、整合状態、RF出力レベル、金属部のRF電流への人体組織の接近度、チャンネルアクセス方法(アナログ、パルス、CDMA)を検討した。使用者は、サービスを頻繁に、あるいは散発的に変更し、利用できる機種も多様なため、RFばく露の変動性はさらに大きくなる。ここでは、特定の通話についての、ある携帯電話「使用者」のばく露量とされるものの定義とその不確かさを論じた後、疫学研究の対象者のRFばく露統計学的に特徴付けるために調査すべき、決定的に重要なばく露パラメータを分析した。その上で、ネットワーク運営事業者と端末製造者の協力を得て、携帯電話端末のソフトウェアとハードウェアに変更を加え、それらのばく露パラメータの収集機能が付いた携帯電話導入して、疫学研究を行うべきと述べている。

ばく露