研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[電磁界への職業的ばく露と白血病:メタアナリシス] epidem.

Occupational electric and magnetic field exposure and leukemia. A meta-analysis

掲載誌: J Occup Environ Med 1997; 39 (11): 1074-1091

<目的>職業曝露と成人白血病との関連で、基準にある程度達している研究を選び、総合解析を行い、研究間のリスク推定値の違いの理由を調査し、研究結果の間でリスクのパターンを見つけ出すこと。<方法>70の研究が識別されたが、定量的情報や白血病固有の情報がないもの、ピアレビューされてないもの、英文で書かれていないものなどを除き、38の論文について、研究設計の妥当性、曝露情報の質、疾病の分類、バイアスの可能性について評価するために、16項目の個別特性を定義した(表3)。これによって3人の評価者が各研究の総合評点を採点した。また大規模な職場曝露調査からの職務別曝露情報を使って、職務カテゴリーをランク付けし、推定した職務固有の曝露レベルを特殊な職務カテゴリーのリスク推定値と比較した。また研究者間の合意を得て総合的な相対リスク推定値を選択した(表1)。<結果>研究の大半は米国(14)、北欧(10)で行われたもので、1981年から1995年までに発表されている。これらの解析の結果、職場において可能性のある磁界曝露推定値と関連している小さいが有意な白血病リスクの増加(RR=1.18 95%CI 1.12-1.24)が存在するという知見が得られた。そのリスクは一部の特殊な職務で、また特殊な白血病の亜形で高くなることがわかった(表4)。また曝露と白血病リスクとの明確なパターンが見られなかったことは明らかであり、このことは観察された過剰なリスクの原因が磁界曝露であるという仮説を弱めている。推定しうるバイアスの存在については、そのようなバイアスの効果は相殺され、相対リスクの総合的推定値に影響を与えないと思われた。メタアナリシスにおいて重要なpublication biasについては、解析の結果から存在しているという証拠が認められた(表5)。

ばく露

関連論文