研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[カリフォルニア州ロスアンジェルス郡における職業上の電界ばく露と白血病のリスク] epidem.

Leukemia risk and occupational electric field exposure in Los Angeles County, California.

掲載誌: Am J Epidemiol 1997; 146 (1): 87-90

<目的>磁界曝露と白血病との関連についてはこれまで多くの知見を得 られているが、電界曝露についてはこれまで少数の研究が行われたのみ であり、職業上の電界曝露と白血病とのポジティブな相関(OR=4.45)の報告も、カナダ-フランスの研究コホートで最近発表されているので(Miller)、既存の職業研究(London,1994)の電界のデータを利用して解析を行い、再検討したものである。 <方法>ロスアンジェルス郡ガン登録に登録された1972-1990年の20-64歳の男性の白血病症例についてその他のがん症例(脳腫瘍症例は除く)67,212名を対照群として、電界曝露についての症例ー対照の解析研究を行った。白血病リスク電界曝露のカテゴリーとの相関オッズ比を用いて推定した。電界曝露の増加と白血病リスクとの傾向をテストするためにその職業の仕事の平均曝露をそのグループの全員に割り当て、logistic regression modelの連続変数として扱い、10V/mの増加にオッズ比としてトレンドを求めた。 <結果>異なった職業での電界磁界の測定結果を表2に示した。発電所員は電界磁界共に高く、溶接作業者は磁界は高いが電界は低く、電気技師は電界は高いが磁界は中程度であり、映写技師、電話線保線員、エンジニアは通常の職業と同じという曝露のデータである。白血病オッズ比は20及び10V/mで高中低に区分して、各サブタイプ毎に示した(表2)。オッズ比は有意ではないが僅かに増加しているのが観察されたが、曝露と反応の関連の証拠は認められなかった(10V/m当たり1.07)。白血病のサブタイプについては慢性リン細胞白血病(CLL)でのオッズ比が1.88(95%CI 1.12-3.17)と高いが、更に高いカテゴリーでは1.26(95%CI 0.72-2.17)となっており、安定した傾向が示されていない。これは症例数が少ないためと考えられる。著者はこれらの結果から職業上の電界曝露と白血病リスクとの関連は殆どないと判断しているが、電界曝露の誤分類は恐らく磁界の場合より大きいであろうと考え、その曝露アセスメントの改善を今後進めるべきであり、また更に大規模な研究が必要であるとしている。

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ばく露

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