参考レベル

(2016年3月時点の英文ウェブページの和訳です)

参考レベルは、推奨された基本制限の遵守が確実になされるとの推定に基づいて定められた限度値です。参考レベルは、健康への配慮を直接的な根拠にしていませんが、直接測定および/または計算により妥当性が確認されています。要するに、参考レベル基本制限の遵守に関するばく露評価実際的な方法を与えます(基本制限をご参照下さい)。
参考レベルには、測定および/または計算技術によって基本制限から導出されたものもあれば、電磁界ばく露の有害影響を考慮したものもあります。もし測定値が参考レベルを超過したとしても、それは必ずしも基本制限を超過したことを意味するものではありません。しかし、その場合には、基本制限を満たしていることを、(例えば、コンピュータシミュレーションによって)確認することが望ましいです。(例えば、携帯電話を人体頭部に当てた場合のように)比較的強い局所ばく露が生じている特定の状況においては、参考レベルを適用しない方がよいでしょう。このような場合には、局所的な基本制限の遵守を直接評価することが望ましいです。周波数にしたがって、電界磁界電磁界に関する参考レベルを規定するために、以下の物理量が用いられます(「参考レベル」の表もご参照下さい)。

接触電流に関しては、参考レベルは最大接触電流(A)として規定されます。

ICNIRPガイドライン1998およびEU理事会勧告1999に記述された参考レベルは、0 Hzから10 MHzの間の異なる周波数範囲に関する、より新しい ICNIRPガイドライン
20092010および2014において修正が加えられました。ドイツでは、2013年の第26実施政令(26. BlmSchV)改訂版電磁界に関する政令)に準拠した参考レベルが有効です。

周波数範囲0 Hz -300 GHzにおける電界、磁界、電磁界の参考レベル(一般公衆)、それぞれのICNIRP
ガイドライン(1998 - 2010)から編集[1]

パルス化信号には、特別な推奨が適用されます(ICNIRP, p. 511、表6および7の注記5参照)。

[1] 出典: ICNIRP: 1, 2, 3.
[2] 出典: ICNIRP: 4, 5.