[トリの磁気コンパスについてのラジカル対メカニズムを示唆する共鳴効果] med./bio.

Resonance effects indicate a radical-pair mechanism for avian magnetic compass

掲載誌: Nature 2004; 429 (6988): 177-180

渡り鳥がコンパス情報源として、地磁気を利用していることはよく知られている。磁気コンパスに対して、2通りの仮説、一つはマグネタイト、もう一つは磁気的な化学反応である。本論文では、振動磁界が渡り鳥の磁気方位行動を妨げることを示す。渡り鳥のロビンは、地磁気に加えて、垂直方向広帯域(0.1-10 MHz)、または単一(7MHz)の電磁界に曝されると方向が乱れてしまう。さらに、7MHzの電磁界では、この効果は振動電磁界と地磁気の間の角度に依存する。振動電磁界が地磁気と平行な場合、鳥は季節的に適度な方向性を示すが、24または48度の時には、方向が乱れてしまう。このような結果は、単一項-3重項遷移の共鳴現象と一致し、磁気コンパスがラジカル反応によることが示唆される。

ばく露

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