[60 Hz磁界に間欠的にばく露されたヒトの夜間のメラトニンレベル] med./bio.

Nocturnal melatonin levels in human volunteers exposed to intermittent 60 Hz magnetic fields

掲載誌: Bioelectromagnetics 1996; 17 (4): 263-273

<目的>げっ歯類では電磁界曝露によりメラトニン抑制されることが報告されている。同じような抑制がヒトでも確認できるか否かを検討する。ヒトは実験室の動物とちがい個体差、年齢差が大きく性差も指摘されている。二重盲検法でメラトニンに及ぼす磁界曝露の影響を検討する。 <対象・方法・結果>実験1:18-35才の健康な男子大学生で睡眠習慣が正常な、夜間労働をしない者42名からコントロールデータとして曝露前のメラトニンレベルと光に対する感受性を求めた。磁界は23:00hから7:00hの間1時間on、1時間offのスケジュール。on期間中は15秒毎にon-offをくりかえす60Hz回転磁界10mG及び200mG。血液は1時間毎に採取した。メラトニンはラジオイムノアッセイ法。二重盲検法を採用した。33名をメラトニンレベルでそれぞれマッチさせて3群に分けた。全体の結果はFig1に示すようにsham、10mG、200mGで差はない。コントロールのピーク値が60pg/mlより低い16名についての実験結果はFig2に示すように200mG曝露群で有意に減少した。実験2:40名の男性を対象とした。この実験ではすべての被験者がコントロール、及び200mG曝露を経験した。曝露の仕方、血液採取法などは実験1と同じ。Fig3に全体のデータ(n=40)を示す。コントロールと200mG曝露の間に有意差はない。Fig4には2:00hのメラトニンレベルが<48pg/mlを示す低メラトニングループについての実験データをまとめた。曝露前後で有意差はない。 <結論>200mG,60Hz回転磁界を23:00-7:00hの間1時間おきに間欠的に曝露した場合、メラトニン分泌に影響はみられない。

ばく露

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