研究のタイプ: レビュー (治療に関する研究)

[電磁過敏症治療の体系的レビュー] review

A systematic review of treatments for electromagnetic hypersensitivity

掲載誌: Psychother Psychosom 2006; 75 (1): 12-18

携帯電話やVDUがもたらす弱い電磁界EMF)にばく露された後になんらかの症状を報告する患者でのEHS状況を理解する情報が乏しい。EMFには原因がないようであると多くのデータは示しているが、症状の原因かは少しもわかってない。このレビューでは、EHSを報告するヒトでの治療の有効性を評価する。方法として、12報の文献を調べて適切な研究を特定した。会議録やレビュー記事やその他の論文の参考資料も調査した。EHS治療の有効性について述べている論文、臨床のみ、このレビューに含めた。その結果、9つの臨床試験を特定した。認知行動治療(4報)、VDUフィルタ(2報)、EMF遮蔽(1報)、抗酸化サプリメント治療(1報)、指圧(1報)である。これらの研究の質は限られていたが、認知行動治療が最も効果的であることが示された。その他の治療は効果が適度に示されていなかった。結論として、EHSの治療選択には限りがあり、さらなる臨床研究が必要なことがわかった。しかし、現在の研究は、認知行動治療が弱いEMF過敏症に最も効果的であることを示している。

影響評価項目

ばく露

研究助成

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