研究のタイプ: レビュー (医学/生物学の研究)

[電磁界を原因と信じる特発性環境不耐症の人は電磁界ばく露時に生理学的影響を現すか?:誘発研究の系統的レビュー] review

Do people with idiopathic environmental intolerance attributed to electromagnetic fields display physiological effects when exposed to electromagnetic fields? A systematic review of provocation studies.

掲載誌: Bioelectromagnetics 2011; 32 (8): 593-609

電磁界を原因とする特発性環境不耐症(IEI-EMF) についてはいろいろ議論があるが、その病気の人はその症状がEMFへのばく露によって始まると自分は信じていると報告する。二重ブラインド実験では、IEI-EMFの人においてEMFの存在と自己申告の症状との間に関連は見出されなかった。EMFが、IEI-EMFの人々での生理学的または認知上の変化の引き金となるか否かについて、体系的なレビューは行われていない。【レビューの対象とした論文】IEI-EMFの人々に様々なレベルのEMFばく露を与え、その影響を客観的に計測した一重または二重ブラインド実験29件を同定した。【レビュー結果】5件の研究で同定されたばく露有意な影響は、心拍数および血圧の低下、瞳孔反射の変化、視覚的注意および認知の低下、空間記憶の改善、睡眠中にEMF発生源から遠ざかる動き、睡眠脳電図の変化である。大部分の場合、これらの影響は、他の研究では再現されない単発的な結果である。睡眠脳電図の知見につては、IEI-EMFの人々とIEI-EMFでない対照の人々で同様の変化が示された。【結論】現在のところ、 IEI-EMFの人々がEMFへのばく露の結果として特別な生理学的反応を体験することを示す信頼できる証拠はない。この結果は、EMFが彼らの病気の主な原因ではないという示唆を支持する。

影響評価項目

ばく露

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