研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[携帯電話及びコードレス電話の使用と精巣がんのリスク] epidem.

Use of cellular and cordless telephones and risk of testicular cancer.

掲載誌: Int J Androl 2007; 30 (2): 115-122

精巣ガンの症例対照研究携帯電話コードレス電話の使用を組み入れた。結果は精上皮腫の症例542(92%)、非精上皮腫の症例346(89%)、対照870(89%)からの回答に基づいた。精上皮腫について、アナログ携帯電話使用者では、オッズ比(OR)=1.2(95%信頼区間(CI):0.9-1.6)、デジタル電話使用者では、OR=1.3(CI:0.9-1.8)、コードレス電話使用者では、オッズ比OR=1.1(CI:0.8-1.5)であった。また、非精上皮腫での対応する結果は、OR=0.7(CI:0.5-1.1)、OR=0.9(CI:0.6-1.4)、OR=1.0(CI:0.7-1.4)となった。量-反応関係はなく、潜伏期に伴うORの上昇はなかった。ズボンのポケットのような携帯電話スタンバイ中の保管場所との関連性も見られなかった。停留精巣精上皮腫OR=4.2、CI=2.7-6.5)、非精上皮腫OR=3.3、CI=2.0-5.6)の両方と関連したが、携帯電話コードレス電話の使用との相互関係は見られなかった。

研究の目的(著者による)

携帯電話及びコードレス電話の使用と精巣がんリスクを、スウェーデンの症例対照研究で調査した。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 非ばく露
集団 2 アナログ、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 3 アナログ、≤ 160時間、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 4 アナログ、> 160時間、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 5 アナログ、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 6 アナログ、≤ 160時間、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 7 アナログ、> 160時間、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 8 アナログ、潜伏期間:> 10年
集団 9 アナログ、≤ 160時間、潜伏期間:> 10年
集団 10 アナログ、> 160時間、潜伏期間:> 10年
集団 11 アナログ、全体、潜伏期間: > 1年
集団 12 アナログ、≤ 160時間、全体、潜伏期間:> 1年
集団 13 アナログ、> 160時間、全体、潜伏期間:> 1年
集団 14 デジタル、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 15 デジタル、≤ 182時間、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 16 デジタル、> 182時間、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 17 デジタル、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 18 デジタル、≤ 182時間、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 19 デジタル、> 182時間、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 20 デジタル、全体、潜伏期間: > 1年
集団 21 デジタル、≤ 182時間、全体、潜伏期間:> 1年
集団 22 デジタル、> 182時間、全体、潜伏期間:> 1年
集団 23 コードレス、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 24 コードレス、≤ 365時間、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 25 コードレス、> 365時間、潜伏期間:> 1 - 5年
集団 26 コードレス、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 27 コードレス、≤ 365時間、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 28 コードレス、> 365時間、潜伏期間:> 5 - 10年
集団 29 コードレス、全体、潜伏期間: > 1年
集団 30 コードレス、≤ 365時間、全体、潜伏期間:> 1年
集団 31 コードレス、> 365時間、全体、潜伏期間:> 1年
集団 32 電話の位置:ズボンの足のポケット
集団 33 電話の位置:ズボンのポケット
集団 34 電話の位置:臀部のポケット
集団 35 電話の位置:ベルトのポケット
集団 36 電話の位置:胸のポケット

調査対象集団

症例集団

対照集団

調査規模

症例 対照
適格者 981 981
参加者 888 870
参加率 91 % 89 %
統計学的分析方法: (調整: )

結論(著者による)

携帯電話またはコードレス電話の使用と精巣がんリスク上昇の証拠は認められなかった。待ち受け時の携帯電話の位置(例:ズボンのポケット)と精巣がんとの関連は認められなかった。

研究助成

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