研究のタイプ: レビュー (医学/生物学の研究)

[ヒトの心臓血管、生殖、免疫および他システムに関する低レベル無線周波数(3KHzから300 GHz)エネルギーの影響:近年の文献の再検討] review

Effects of low-level radio-frequency (3kHz to 300GHz) energy on human cardiovascular, reproductive, immune, and other systems: a review of the recent literature.

掲載誌: Int J Hyg Environ Health 2008; 211 (1-2): 1-29

【目的】マイクロ波を含む無線周波数エネルギー(RFE)に対する職業ばく露または住居ばく露は、健康障害を引き起こすと主張されてきた。近年の疫学研究の再検討と、室内実験における被験者としての人間の研究は、有益なものとなるだろう。【方法】この論文は、癌、腫瘍および中枢神経作用(これは以前の再検討で網羅された領域)以外のテーマに関して、人間に対するRFEの推定される影響を扱っている近年(1998年中期から2006年初頭まで)の医学および科学論文の説明的再検討をしている。この再検討における主な領域は、心臓血管系生殖器官系、免疫系に関する影響を含む。【結果】数多くの研究は、携帯電話からのばく露に関連していた。いくつかの研究には、肯定的否定的双方の所見が報告されているが、事例の大多数において、重大な健康への影響は発見されなかった。大部分の研究はいつくか方法論的限界を持っている。RFEに起因する心臓血管への影響がいくつか疫学研究において報告されたが(例えば、24時間心拍数の低下、鈍麻した心拍のサーカディアンリズム)、携帯電話REFのばく露中、実験室内の参加者の心臓血管パラメーターの大多数に関して、主な影響はなかった。広範囲のRFE周波数の集団ベースの研究において、出生異常生殖能力、子孫の神経芽細胞腫および生殖ホルモンに関する影響に対する研究結果は曖昧だった。レーダーおよび無線/テレビ放送の作業者の異なる研究において、免疫グロブリンレベルと末梢血リンパ球におけるいくつかの変化が報告された。しかし、結果の変動およびコントロールされた被曝者を推定上比較することの困難さという理由から、免疫系の影響を統一化する仮説を提案することは難しい。RFEに曝された敏感な個人の中には、自覚症状を引き起こすことがあるかもしれないが、ほとんどの疫学および実験室研究において、被曝対象と規制対象の間にそんな症状の直接的違いはなかった。RFEばく露と不都合な健康への影響との間に、一貫性のある強い関連性は発見されなかった。各病気または健康状態に関する変化の大多数は小さく重要でなかった。【結論】過去の文献の以前の再検討および近年の文献の現在の再検討に基づくと、RFEとあらゆる評価項目研究(上記の主題に関係する)との間の関係には弱い証拠のみがあり、従って、健康被害としてのRFE確立のための十分な基礎は現在のところ提供できない。

影響評価項目

ばく露