[小児脳腫瘍と携帯電話使用:症例対照研究と発症率データとの比較] comment

Childhood brain tumours and use of mobile phones: comparison of a case-control study with incidence data.

掲載誌: Environ Health 2012; 11 (1): 35-1-35-3

小児および若年層における携帯電話使用と脳腫瘍に関する初めての症例対照研究であるCEFALO研究(Aydin:J Natl Cancer Inst 2011,103:1264-1276)に対するSoderqvistらのコメント(本誌2011年第10巻)は、「CEFALO研究は無線電話使用に関連した脳腫瘍リスク上昇を示唆している」と主張した。これに対し、CEFALO研究の著者はこの論文で、「良く知られているように症例対照研究には限界があり、しかも小児および若年層の携帯電話使用が最近10年間で急激に上昇していることを考えれば、CEFALO研究の結果と観察された発症率トレンドとの一貫性を確認することはきわめて重要なことである」として、この年齢層での携帯電話規則的使用者の割合の推定を行った結果と北欧がん登録に基づくこの年齢層の脳腫瘍発生率トレンドを示した。結論として、「無線電話使用による顕著なリスク上昇があるとすれば、それが北欧諸国で観察されている小児および若年層の脳腫瘍発症率の比較的安定したトレンドとどのようにしたら一致することになるのか、もっともらしい説明はない」と回答している。ただ、そうではあっても、ヘビーユーザ、人生初期のばく露、あるいは脳腫瘍の稀少なサブタイプなどに限定されるリスク上昇であれば、現在の安定的な発症率トレンドと矛盾しないのかも知れないので、今後も小児脳腫瘍発症率トレンドをモニターすることは是認される、と述べている。

ばく露

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