[脳の活動に対する電力線磁界の影響についての神経マスモデル化] tech./dosim.

Neural mass modeling of power-line magnetic fields effects on brain activity

掲載誌: Front Comput Neurosci 2013; 7: 34

この研究は、電力線磁界(MFs)と脳の活動性の相互作用を研究するためにデザインした神経マスモデルを提案している。神経マスモデルは、脳の電気的活動(EEG)および脳の代謝活動(機能的MRI)をシミュレートすることに用いられ、ある程度成功しているという。モデルには、錐体細胞(遅いGABA作動性の樹状突起投射ニューロン、速いGABA作動性の細胞体投射ニューロングルタミン作動性介在ニューロン)が含まれる。また誘導電界細胞膜の相互作用モデルを、シナプス後のカルシウム濃度を含めて作成し、最終的に、60 Hzの存在または非存在下で、シナプスの重み付けされたEEG模擬信号における変化が記述できたと述べている。その主な知見として、磁界ばく露誘導された膜の小さな脱分極によりEEGのアルファ帯に変化が起きる可能性がある:ノイズの入力レベルがEEGパワーの変化に大きく影響する、EEGに変化をもたらす磁束密度閾値神経細胞集合のタイプによって決まる、などを報告している。

ばく露