[中等度の強度の静磁界による成人の骨髄由来間質細胞の軟骨形成性分化の刺激] med./bio.

Stimulation of chondrogenic differentiation of adult human bone marrow-derived stromal cells by a moderate-strength static magnetic field

掲載誌: Tissue Eng Part A 2014; 20 (11-12): 1612-1620

この研究は、インビトロでのヒト骨髄由来間質細胞(BMSCs)の軟骨形成分化に対する中等度の強度の静磁界(SMHFs:0.1、0.2、0.4、0.6T:直径20mmのネオジム磁石を使用)の影響を調べた。培養中のばく露期間は、1、2、3週間。早期の軟骨形成転写因子Sox9のmRNA転写レベルおよび後期マーカ遺伝子をRT-PCR法で測定し、軟骨に特異的な分子である硫酸化グリコサミノグリカン(sGAG)、II型コラーゲン(Col2)、プロテオグリカンの産生を生化学的および組織学的に調べた。また、形質転換成長因子TGF-β情報伝達経路の役割も調べた。その結果、TGF-β3の存在下であれば、0.4Tの2週間ばく露により強い軟骨形成分化が起きた:SMFを単独でばく露すると、培地でTGF-β分泌が起きたが、TGF-βレセプタ遮断剤SB-431542を添加すると、SMFの影響は消失した,と報告している。

ばく露