[X線照射されたマウスの胸腺の脂肪酸の含有量と組成に対する低強度の超高周波電磁放射の修飾効果] med./bio.

Modifying effects of low-intensity extremely high-frequency electromagnetic radiation on content and composition of fatty acids in thymus of mice exposed to X-rays

掲載誌: Int J Radiat Biol 2015; 91 (3): 277-285

この研究は、電離放射線に対する超高周波電磁放射(EHF EMR)の防護作用における脂肪酸(FA)の関与を調べる目的で、X線とパルス変調EHF EMR(1Hzで変調した42.2GHz、0.1mW/cm2、ばく露時間20分)を、それぞれの単独ばく露、同時ばく露、あるいは順序を変えた組み合わせばく露で与え、マウス胸腺の重量、そこに含まれるFAの量と組成を調べた。その結果、X線の単独ばく露は、胸腺重量当たりのFA含有量および胸腺重量の低下を起こした;同時ばく露あるいはX線の後にEHF EMRばく露した場合、多価不飽和FAの増加、一価不飽和FAの減少が見られたが、飽和FAの総量は変化しなかった;X線の前あるいは後にEHF EMRばく露した場合、EHF EMRによる胸腺の回復促進にFAが関与することが示された、と報告している。

ばく露