[インビボおよびインビトロでの神経再生における磁場配向コラーゲンの有効性] med./bio.

Effectiveness of magnetically aligned collagen for neural regeneration in vitro and in vivo

掲載誌: Bioelectromagnetics 2015; 36 (3): 233-243

この研究は、インビボおよびインビトロのモデル実験において、神経再生に磁場配向コラーゲン(最大8Tの静磁界ばく露して作成)を用いることの有効性を調べた。まず、インビトロ実験では、ニワトリ胚脊髄後根神経節(DRG)ニューロン神経突起伸長が、対照のゲル上に比べ、磁場配向コラーゲンゲル上の方が有意に大きかった。次にインビボ実験では、ラット座骨神経の損傷部位間に、4種類のコラーゲン(COL:普通のコラーゲン、M-COL:磁場配向コラーゲン、S-COL:シュワン細胞を混合したコラーゲン、M-S-COL:シュワン細胞を混合した磁場配向コラーゲン)のゲルを充填したシリコンチューブ(長さ15mm)の神経ブリッジを取り付け、神経再生を評価した。その結果、再生神経の侵入の比率は、COL群に比べ、M-COL群の方が、術後8週間で高かった;シュワン細胞の有無による有意差は無かった;COL群に比べ、M-COL群の方が、術後12週間で複合活動電位振幅は大きく、潜時は短かった、と報告している。

ばく露