この研究は、変形性関節症（OA）のイン・ビトロ実験モデルとして、ウシ軟骨の体外培養組織に高用量のインターロイキン1β（IL1β）を投与して培養したものを用いて、パルス化電磁界（PEMF：75Hz、1.5mT）ばく露による軟骨の細胞外マトリクス（ECM）および軟骨細胞の変化を組織学的および組織形態計測学的観点から調べた（軟骨の構造、細胞充実度、プロテオグリカン、グリコサミノグリカン、コラーゲンII、形質転換成長因子β1の合成）。比較のため、IL1β投与有りおよび無しの軟骨培養組織でPEMFsばく露実験を行った。その結果、IL1β投与無しの対照群に比べ、IL1β投与した軟骨培養組織では、ECM、構造、細胞充実度の減少が確認された；それらにPEMFsばく露を行うと、IL1β投与した軟骨培養組織ではECMと細胞充実度の両方が刺激されることによりOAの進行が阻止された、と報告している。
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