[マイクロ波によるペースメーカ細胞損傷に関与する過分極活性化環状ヌクレオチド依存性カチオンチャネル4の動的発現] med./bio.

Dynamic Expression of Hyperpolarization-activated Cyclic Nucleotide-gated Cation Channel 4 Involved in Microwave Induced Pacemaker Cell Injuries

掲載誌: Biomed Environ Sci 2015; 28 (11): 823-828

この研究は、マイクロ波(50mW/cm2)によるペースメーカ細胞の損傷に関して、ウィスターラットでのばく露実験およびウィスターラット胎仔由来ペースメーカ細胞の初代培養細胞株でのばく露実験を行った。その結果、細胞実験では、ばく露の直後に、自発的拍動速度の低下、細胞間隙でのカルシウムイオン集合細胞膜の穿孔が観察された;過分極活性化環状ヌクレオチド依存性カチオンチャネル4(HCN4)の発現は、ばく露の直後に減少し、ばく露の12時間後に増加した;動物へのばく露では、ラット洞房結節でのHCN4の発現が、ばく露後の1日目から28日目まで増加し、3ヵ月から6ヵ月後までは減少した、と報告している。

ばく露