[糖尿病ラットおよび健康なラットの精巣組織に対する超低周波磁界および無線周波放射の酸化的影響] med./bio.

Oxidative effects of extremely low frequency magnetic field and radio frequency radiation on testes tissues of diabetic and healthy rats

掲載誌: Bratisl Lek Listy 2017; 118 (5): 278-282

この研究は、糖尿病ラットおよび健康ラット精巣組織に対する超低周波(ELF:50Hz、8.2mT)磁界および無線周波RFGSM 2100MHz、全身平均SAR=0.23W/kg)放射酸化的影響および抗酸化パラメータを調査した。雄のWistarラット(220-270g)を10群に分けた(各群6匹):1) 健康対照群、2) 健康な偽ばく露群、3) 健康なRFばく露群、4) 健康なELFばく露群、5) 健康なRF+ELFばく露群、6) 糖尿病対照群、7) 糖尿病の偽ばく露群、8) 糖尿病のRFばく露群、9) 糖尿病のELFばく露群、10) 糖尿病のRF+ELFばく露群。糖尿病群にはクエン酸緩衝液(0.1M、pH4.5)に溶かした単用量(65mg/kg)のストレプトゾシン(STZ)を腹腔内注射した。ELFおよびRFばく露は20分間/日、5日間/週、1か月間実施した。精巣組織酸化物のマロンジアルデヒドMDA)、抗酸化物のグルタチオンGSH)、窒素酸化物(NOx)総量を判定した。その結果、ELFおよびRFばく露は、精巣組織のMDAおよびNOxレベルの上昇(p<0.05)、ならびにGSHレベルの低下(p<0.05)を、糖尿病ラットおよび健康ラットのどちらにも生じたが、糖尿病ラットでより明確であった。最も顕著な影響は、糖尿病のRF+ELFばく露群で記録された(p<0.005)。

ばく露

研究助成