研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[電気関連業の男性における乳がん] epidem.

Cancer of breast among men in electrical occupations

掲載誌: Lancet 1992; 339 (8807): 1482-1483

<目的>男性の乳がん電気的職業及び電話会社作業員についての疫学研究報告が3つ出ている。これらの結果を更に広範囲な人口集団で検証するために行った。 <方法>米国の24州において1985年から1988年までに死亡した19才以上の男性923000人の中から乳がん症例 240名を抽出した。この各人に対する対照を各10名、同年令で別のがんにより死亡した者から抽出した。死亡登録より職業データを得て、電気的職業について前回の脳腫瘍白血病に関する報告(Loomis 1990) のように分類した。 <結果>250の症例のうち4名が電気的職業にかかわった人であり(OR 0.9)、そのうち 3人は65才以下であった。この年令区分としてのORは期待値の約2倍となった(OR 2.2、95%CI 0.6-7.8)。この3人の職業はそれぞれ、電力従業員、電気電子技術者及び電話会社従業員であった。著者は、“これまでの電話会社従業員の研究(Matanoski ら)において、症例は非常に僅かの限られた職種に発生していたので恐らく異常な曝露を受けていたものであろう。これらの職業での電磁界以外の要因を研究すべきである”と述べている。

ばく露

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