[実験的マウスモデルにおける携帯電話の無線周波電磁界による精巣損傷に対するメラトニンの保護効果] med./bio.

The protective effect of melatonin on radiofrequency electromagnetic fields of mobile phone-induced testicular damage in an experimental mouse model

掲載誌: Andrologia 2020; 52 (11): e13834

この研究は、携帯電話無線周波RF電磁放射による精巣損傷に対するメラトニンの保護効果を調べた。BALB/cマウスの雄の成獣32匹を無作為に、対照群メラトニン投与群(2 mg/kg、30日間連続、腹腔内)、RFばく露群(900 MHz、100-300 mT、54-160 W/m、4時間/日、全身)、メラトニン投与+RFばく露群の4群に割り付けた。最後の処理の1日後、酸化ストレスのパラメータ、テストステロンのレベルおよび精巣組織病理学アッセイを評価した。その結果、RFは酸化ストレス誘導精巣組織損傷およびテストステロンの減少につながった。メラトニン投与は、RFばく露群でのマロンジアルデヒドグルタチオン等の酸化ストレスのパラメータ、および精巣損傷のスコアを改善し、精細管の胚上皮の厚さと直径を増大させ、テストステロンのレベルを低下させた。これらの差は有意(p < 0.05)であった、と著者らは報告している。

ばく露