研究のタイプ: 疫学研究

[携帯電話と脳のがん死亡率のリスクとの関連:25年間の国際分析] epidem.

The association between mobile phones and the risk of brain cancer mortality: A 25-year cross-country analysis

掲載誌: Contemporary Economic Policy 2020; 38 (2): 258-269

この研究は、携帯電話と脳のがんとの関連を、世界保健機関WHO)から取得した1990-2015年の88か国での脳のがん死亡率、ならびに世界銀行から取得した国レベルの携帯電話加入率を用いて調べた。国および年の固定効果、ならびに時間変化する国の共変数を含む差分の差分モデルを推定した。その結果、携帯電話加入率と、15-20年後の脳のがんによる死亡率との間に、統計的に有意な正の関連が示された。反証検定では、携帯電話加入率と、直腸がん膵臓がん、胃がん乳がんまたは肺がん、あるいは虚血性心疾患による死亡との正の関連はほとんど見られなかった。差分効果モデルでは、携帯電話加入率は、他の原因による死亡と比較して、15-19年後の脳のがんによる死亡との間に関連が示唆された、と著者らは報告している。

ばく露