研究のタイプ: レビュー/サーベイ論文

[新型コロナウイルス感染症と5G[第5世代移動通信]を含むワイヤレス通信からの高周波放射へのばく露とのつながりについての証拠] review

Evidence for a connection between coronavirus disease-19 and exposure to radiofrequency radiation from wireless communications including 5G

掲載誌: J Clin Transl Res 2021; 7 (5): 666-681

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック[世界的大流行]の原因ウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は、中国の武漢で第5世代移動通信(5G)の市全域での導入直後に表面化し、その後急速に世界中に拡散したことから、当初は5Gネットワークとの統計的相関が示された。この研究の著者らは、それによって5GがCOVID-19パンデミックに寄与していたかもしれない幾つかのメカニズムについて、査読付き科学文献を調べた。著者らは、5Gが(1) 赤血球形態学的変化(凝固促進に寄与する可能性のある棘状赤血球およびルロー形成を含む)を生じたかもしれない;(2) 微小循環を阻害し、赤血球およびヘモグロビンのレベルを低下させて低酸素症を悪化させる;(3)免疫系の機能不全(免疫抑制自己免疫、過炎症を含む)を増幅させる;(4) 細胞の酸化ストレスおよびフリーラジカルの産生を高め、血管傷害および臓器損傷を生じる;(5) ウイルス侵入複製および放出に不可欠な細胞内カルシウムイオン濃度を高め、また炎症誘発性経路を促進する;(6) 不整脈心臓障害を悪化させる、と主張している。

ばく露