[900 MHz電磁界にばく露したラットにおける海馬の酸化ストレスによる記憶障害はチモキノンで改善される] med./bio.

Impaired memory by hippocampal oxidative stress in rats exposed to 900 MHz electromagnetic fields is ameliorated by thymoquinone

掲載誌: Toxicol Environ Chem 2022; 104 (1): 176-193

この研究は、6.0 ± 0.5 V/mの900 MHz電磁放射に1時間/日、15日間ばく露したラット学習および記憶能力、ならびに海馬における酸化ストレスに対する、チモキノン[ブラッククミンシードとして知られる植物からの抽出物。肝臓保護作用、抗炎症作用、抗酸化作用、抗がん作用等が研究されている]の防護作用を調べた。その結果、電磁放射ばく露+チモキノン処理(10 mg/kg/日)のラットでは、電磁放射ばく露のみのラットよりも成績が向上した。電磁界ばく露海馬スーパーオキシドジスムターゼグルタチオンペルオキシダーゼ、およびマロンジアルデヒドのレベルを上昇させ、脳由来神経栄養因子のレベルを低下させたが、チモキノン処理はこれらのパラメータを全て改善させた。また、電磁界ばく露群では、N-メチル-D-アスパラギン酸受容体発現が低下し、ガンマアミノ酪酸(GABA)アルファ受容体発現が上昇したが、これはチモキノン処理によって反転した、と著者らは報告している。

ばく露