[フェカリス菌の成長率および抗生物質への感受性に対する携帯電話およびWi-Fiルーターから発せられる高周波電磁界の影響] med./bio.

Effects of Radiofrequency Electromagnetic Fields Emitted from Mobile Phones and Wi-Fi Router on the Growth Rate and Susceptibility of Enterococcus faecalis to Antibiotics

掲載誌: J Biomed Phys Eng 2022; 12 (4): 387-394

この研究は、歯の根管における病原体であるフェカリス菌株ATCC 19115の成長率および抗生物質への感受性に対する、スマートフォンおよびWi-Fiルーターから発せられる高周波RF電磁界へのばく露の影響を調べた。Mueller-Hinton寒天プレートでのディスク拡散(Kirby-Bauer)法を用いて、RFばく露の前後での抗生物質への感受性試験を実施した。また、較正済みの紫外可視分光光度計を用いて、異なるばく露時間後の625 nmでの光学密度を測定し、細菌の成長率への影響を調べた。その結果、RFばく露抗生物質への感受性を有意に変化させた。感受性は6時間のばく露後に有意に低下したが、より長いばく露時間(例えば24時間)では全ての抗生物質に対して感受性が高まった。非ばく露群はばく露群よりも成長率が遅かった、と著者らは報告している。

ばく露