[携帯電話ユーザーにおける酸化ストレスに対する抗酸化物質摂取の影響] med./bio.

この研究は、携帯電話の使用強度と、携帯電話ユーザーに惹起される潜在的な酸化ストレス、ならびに酸化ストレス状態に対する抗酸化物質サプリメントの効果を調べるため、カイロ大学の専門看護学院および看護学部の学生150人に対する介入研究で、アンケート調査および携帯電話からの電磁界ばく露の評価を実施した。サプリメント投与の前後にマロンジアルデヒド、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼを測定した。その結果、デュアルSIM携帯電話、Android以外の携帯電話、（使用強度が）中程度のユーザー群が所有する携帯電話は、電磁放射が有意に高かった。（使用強度が）高いユーザーでマロンジアルデヒドが有意に高かった。携帯電話からの放射とスーパーオキシドジスムターゼとの間に有意な負の相関が認められた。サプリメント投与後、使用期間が5年超および5年未満、携帯電話を1台または2台使用、SIMカードを1枚または2枚使用、Android携帯電話のユーザーに、スーパーオキシドジスムターゼおよびカタラーゼの有意な改善が認められた。Android以外の携帯電話のユーザーに、マロンジアルデヒドの有意な低下が認められた、と著者らは報告している。